プログラム
シンポジウム
テーマ「30年変わらないこと、変わってきたこと」
1日目 16:10~17:30
シンポジスト
- 佐藤秀実(社会医療法人二本松会かみのやま病院)
- 上村嵯知(札幌市立栄町中学校)
- 藤田聡子(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構青森支部 青森障害者職業センター)
座長
- 村本好孝(株式会社ここから)
- 佐藤史教(岩手県立大学看護学部)
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30周年記念事業
「医療領域で共同創造型SST(co-SST)はなぜ必要か、どうやって実現したら良いか」
2日目 10:30~12:00
<企画趣旨>
精神科医療の領域では「入院医療中心から地域生活支援中心」へと軸を転換し、精神障害をもっていても仕事をもち地域で生き生きと生活できることが目標とされているが、現実には精神科病院の中には20万人に近い長期在院患者が暮らし、地域で暮らしていても仕事や対人関係における社会参加が果たせない患者も多い。SST普及協会では2023年12月に金沢で開かれた学術集会のパネルディスカッションで共同創造型SST(co-SST)が提案され、当事者の希望と動機・好み・選択を尊重し、「指導」する形でなく、当事者と対等の立場で「一緒に考え支援していく」伴走型の支援を意識的に取り入れて行くことでSSTの対象を広げ、有効性を高めていく方向性が確認された。そこで本シンポジウムでは、はじめにSSTや関連領域の発展を踏まえた理論的な検討を行ったうえで、共同創造型co-SSTに関する医療領域の課題や現状に照らしてco-SSTを実施することがなぜ必要か、どういう対象にどのように実施したら良いかを検討したい。
〈内容〉
演題1 医療領域で共同創造型SST(co-SST)が必要な理由は何か
演者:池淵 恵美(土田病院・ひだクリニックお台場 医師)
演題2 退院が難しくなっている患者の実態と共同創造型SST(co-SST)の可能性
演者:河岸 光子(吉祥寺病院 看護師)
演題3 精神科デイケアでこそ共同創造型SST(co-SST)が必要とされている
演者:津端 亮介(もりやま総合診療病院 臨床心理士)
司会 安西信雄(帝京平成大学)、河岸光子(吉祥寺病院)
「SSTの新たな普及の試み」
2日目 13:00~14:30
〈企画趣旨〉
SST普及協会は1995年に設立され、来年2025年に創立30周年を迎えます。
本協会では30周年記念事業がいろいろと行われていますが、この30周年記念事業「SSTの新たな普及の試み」もその一環として企画されます。
この企画ではSST-VRの「FACEDUО」を用いたSSTの取り組みと、本協会が取り組んでいますSSTアンバサダーの事業をご紹介いただきます。SSTの普及に新たなツールとなります最新のVR技術を用いて開発されたSST-VRの「FACEDUО」は、映像の中で当事者向けの「状況で役立つ工夫」が示されるため、経験が少ない支援者でも安心してSSTをおこなうことができ、いろいろな課題解決の工夫を話し合ったり、取り入れたい工夫をロールプレイで練習することができるものであり、支援者のさまざまな負担を軽減し、SSTの導入を図ることができるプログラムとなっています。「FACEDUО」には当事者の視点を表示する機能などが備えられており、SSTの普及のみならず研究にも新たな可能性を提供していると考えています。ですので、この「SSTの新たな普及の試み」では、「FACEDUО」使用経験のご紹介と、「FACEDUО」を用いた新たな研究計画のご紹介を行っていただきます。SST普及協会では同じく30周年記念事業の一つとしてSSTアンバサダーによる「はじめてSSTにふれるスタッフの方に」SSTの入門となる説明会を行う事業を行っております。「SSTの新たな普及の試み」ではそのアンバサダーによるSST説明会についてアンバサダーのお一人から紹介いただきます。アンバサダー Ambassador は大使、使節という意味です。精神疾患を持つ当事者を支えるいろいろな施設に、今一度、SSTを届ける大使という意味です。SSTの新しい風が全国に吹きわたる中で30周年を迎えようとする事業がSSTアンバサダーの事業です。
〈内容〉
企画の趣旨説明 丹羽真一 5分
「FACEDUО」を導入した使用経験 鈴木りほ先生 15分
「FACEDUО」によるSST研究の計画 高野隼先生 15分
VRを用いたSSTの世界的動向 丹羽真一 15分
SSTアンバサダーとして 松宮千士里会員 15分
総合討論 25分
分科会1
テーマ「誰でも参加できるSST」
講師:大塚成仁(健生クリニック)
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分科会2
テーマ「ライブ小中高生向けSST」
講師:佐藤史教(岩手県立大学看護学部)
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分科会3
テーマ「更生支援~地域で生きるを応援する~」
講師:片柳光昭(全国SST保護司研修責任講師)・北東北の保護司
司会進行:八木原律子 (明治学院大学名誉教授)
コーディネーター:品田秀樹(新潟県長岡地区保護司会副会長)
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分科会4
テーマ「初級研修会の効果を高めるために事前学習の教材を作る」
講師:浅見隆康(メンタルプラス家族支援訪問クリニック)
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分科会5
テーマ「東日本大震災の被災地域における心のケアと予防的見地
~自然災害後の我が街、我が暮らしの回復と支援のために~」
講師:片柳光昭(みやぎ心のケアセンター 仙台G&Aクリニック)
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ランチョンセミナー(1)
テーマ「映像をコミュニケーションスキルに変えて~時代に合わせたFACEDUO(SST-VR)活用術~」
演者:時田陽介先生(医療法人社団宙麦会 ひだクリニックお台場)
座長:佐藤史教(岩手県立大学看護学部)
ランチョンセミナー(2)
テーマ「トラウマインフォームドケアの理解をSSTの具体的実践につなげる
~SST実践の日頃の困りごとにもお答えします~」
講師:田邉友也(特定非営利活動法人 精神医療サポートセンター 代表理事 訪問看護ステーションいしずえ 看護師 精神科認定看護師 精神看護専門看護師 公認心理士 CVPPPトレーナー 大阪府立大学大学院看護学研究科博士前期課程修了)
精神科看護の実践者として定評のある田邉友也氏を迎えて、精神科での実践や理論的背景についてお聞きしたいと考えています。特に、トラウマインフォームドケア(TIC)を基盤とした看護実践には、SSTの肯定的な関わりと共通する部分が非常に多く、SSTの実践理解が深まることは間違いありません。TICがどのようなものかを知るこの機会を通じて、みなさんの日々の実践や考えていること困りごとなど、色々な場面に役立つヒントをお届けします。また、SST普及協会認定講師の村本好孝氏がインタビュアーとして登壇して、田邉氏との対話(語り合い)を通じてセミナー参加者皆さんの学びとなるようサポートします。是非ともご参加ください。
プログラムの詳細
1日目、2日目のプログラムの詳細は、以下の画像をクリックするとご覧頂けます。